スイッチの場合


スイッチ(以下SW)を用いる場合、何も考えることはありませんw
モータと電源の回路中にスイッチを直列に入れ、ON/OFFするだけです。
この場合、モータは電流の向きにより回転方向が定まるので、
モータを逆接続するか、電源の極性を反転することにより、逆回転させることができます。
一つのモータを正逆転させるためには単純に考えると電源を2個使い、図1のようになります。
2電源の場合の回路
図1  2電源使用の場合の正逆転回路

電源1個で正逆転する場合は、トグルSW(図2)を用います。
トグルSW
図2  トグルSW

このSWでは、2の端子が共通端子(COMMON)となっています。
A側にSWを倒した場合、a部分が導通し、2-3端子間に電流が流れることになります。
逆にB側にSWを倒すと、b部分が導通し、1-2端子間に電流が流れます。
また、XとYは連動しており、XとYは全く同じ状態になります。

正逆転する回路図は以下のとおりです。(図3)
単電源の正逆転回路
図3  単電源の場合の正逆転回路

図3中のX,Y及び1,2,3は図2と同じ端子を示します。 この図のとおり、トグルSWの端子にクロス状に配線することにより、
上側にSWを入れると(回路図の状態)モータはA側に回転し、
下側にSWを入れると(回路図の位置からSWを切り替えた状態)モータはB側に回転するということになります。
これによりモータの正逆転を実現するわけです。

SWを使う場合、モータに流れる電流はよほどでない限り考慮する必要はありません。
大抵の場合、配線やスイッチの定格電流は[A]オーダーであり、定格以内に収まるためです。
この、大電流を流せるということは大きな利点となります。
しかし、電流の大きいモータを回す場合は注意が必要です。
ロボコン等で使用するモータであれば、タミヤの540などは突入時55[A]程度の電流が流れます。
それゆえにスイッチの定格を超えることが十分に考えられます。
もっとも、突入電流は一瞬ですのでSWが壊れることはまずありません。
しかしこの電流はモータロック時にも流れます。
つまりモータがロックした場合にはスイッチに過負荷がかかってしまうことになります。
このような場合、SWの選定には注意してください。




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